06.2.18-19
道東の極寒キャンプ(小野寺裕成)
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GANNET hokkaidoの小野寺さんから
極寒フィッシングの報告です。
札幌に住む小野寺さん。
北海道を東に横断し、道東某湖へ。
同じ北海道でも、オホーツク海側の道東の冬は
札幌よりも数段厳しいそうですが・・・ |
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道東にあるナマラサムイッショ湖。
待ち合わせのパーキングエリアに集合。
手際良くスノーモビルを降ろします。
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こんな素敵な愛車(セカンドカー)も登場。
荷台がスライドし楽々積み降ろし。
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国道から林道を10分くらい走り、目的の湖畔へ。
ハンドルを握ると人格が変わる道東の方々は、それこそ木々をなぎ倒すかのようなスピードで走り抜けます。
恐怖でしばらく顔が引きつったままです。
形容しがたい風景が目の前に広がります。
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穴開け開始。
ノーマルのドリル(直径25cmほど)でカケアガリの場所を中心に20個ほど開けます。
エンジン付きとはいえ、かなりの重労働です。
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こんな竿でやっちゃいます。
餌はヤナギ虫のチョン掛け。
仕掛けを降ろしたら 穴に雪をかけて埋めてしまいます。
そうしなければ直ぐに氷ってしまうんです。
釣れていた頃はノーマルのドリルでは径が 小さく、特注のドリルで穴をあけたそうです。
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なぜ径が小さいかって?
よくぞ聞いてくれました。
それは穴から引っ張りだせない魚が掛かかるからなんですって。
過去の最大は1m2cmのニジマスだそうです。
今回は控えめに、控えめに。
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ナマラサムイッショ湖の夕暮れ。
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仕掛けをセットし終わったら、あとは喰って飲むだけです。
魚がくるのは翌日の朝。
え?なんで?
よくぞまたまた聞いてくれました。
朝にドリルでゴリゴリ、モービルでガーガーやると魚が逃げてしまうからなんです。
単純なことです。
でもこの後が本当に大変でした。
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昼間はそうでもなかったのですが
(とはいっても-5〜-6℃です)、
夜になると気温がグングン下がり始めました。
ビールが半分もしないうちに 氷ってしまうんです。
こりゃヤバいってんで、焼肉グリルの下に ビールを集めておいたんですが、
それでも氷ります。
開けたらすぐ飲め!って感じです。
魚を焼いたら、表面だけ焼けて 中までなかなか火が通りません。
そんな風景を写真に撮りたかったんですが、
ついうっかりバッグの中にしまいこんでいて、 カメラも氷ってしまいました。
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時間の経過がものすごく遅く感じた夜でした。
焼酎まで氷りました。
25度の酒が氷るということは-30℃近くまで下がった証だそうです。
まったくデイ・アフター・トゥモロウな夜でした。
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で、長かった夜が明けました。
魚が来るのを待ちます。
椅子があるんですが座らないのは
小刻みに体を動かしていないと寒くてやってられないからです。
男達が円を囲んで小刻みに体を動かしながら会話する様はどこかの部族のようにも見えます。
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チャリン!チャリン!チャリン!!
鈴がけたたましく鳴り、
竿がグニョっと曲っています。
急いで走って取り込みます。
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あがってきたのは綺麗な40cmほどのニジマス。
写真を撮っていると魚の目がどんどんイッてしまいます。
早く帰さないと氷っちゃいます。
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というわけで魚の顔が見れたところで早々に撤収です。
暖かい温泉が呼んでいます。
1匹の魚と出会うためにこれほど手のこんだ釣りは初めてでした。
勇気ある参加希望方はご連絡を。
私はもう二度と行きません(笑)
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今回の釣行はGANNET hokkaidoの
小野塚さん、菊池さん、阿部さん、
佐藤さんがサポートしてくれました。
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